こんにちは、さとゆめ編集部です。
「ふるさとの夢をかたちに」をテーマに、日本全国の地域で伴走型コンサルティングをしている株式会社さとゆめには、実は長野支社があります。
長野県小海町。
町の西側には八ヶ岳連峰、町の中心部には千曲川が流れる、大自然に囲まれたこの小さな山間の町です。
今回は、ここ小海町で実際に暮らしながら、町づくりを手伝う小松さんに、ご自身のこれまでのお話を始め、心に残ったことやこれからのお話をお聞きしました。
地域の人たちの温かい声に支えられて
さとゆめに社員として入社する前から、実は友人の紹介で大学4年生の頃からさとゆめでアルバイトとして働いていた小松さん。
その後、どのようなきっかけで、さとゆめに入社することになったのでしょうか。
「入社する前は、宮城県塩竈市にある浦戸諸島の仕事を担当していました。その時はちょうど震災から3年目くらい。まだ復興が始まって間もない頃から携わらせていただきました。
その時の仕事は、地域の方のおうちにお伺いして、地元の食べ物や暮らしの話を聞いたり…すごく地道な仕事だったんですけど、そういう泥臭い感じが好きだな、と思いました。」
大学では観光学部で観光地づくりを専攻していた小松さんは、将来は地元の長野県で仕事をしたいという想いもあり、挑戦するなら農村観光(グリーンツーリズム)についてだな、と考えていたのだとか。
「元から漁業や農業などの一次産業が好きなんです。そして、浦戸諸島の一次産業のみなさんは本当に元気で。震災があったけど、それに負けない前向きさをとても感じました。みなさん、“復興”より“地域づくり”がしたい、と話してくれて、そんな前向きな姿勢を見て、私自身が応援してもらったことも大きいですね。
イベントなどを開催すると、漁師のおじさんや若い人たちも会いに来てくれたりしました。
『小松さんがきてくれて良かった』『小松さん、次はいつくるの?』
と声をかけてくださる方も多く、地域の方達にすごく応援してもらったことが心に残っています。
アルバイトで参加した当初は、まだ人手が足りていなかったこともあり、私自身思いっきりできるこのさとゆめの仕事が向いていると感じていました。」
研究員として、憩うまちこうみを多くの人に伝える仕事
アルバイトを経て、そのままさとゆめに残り、正式に入社。現在は、さとゆめ長野支社研究員として、長野県小海町の町づくりのコンサルティングを担当しています。中でも、主に『憩うまちこうみ』のヘルスツーリズムプログラム『Re・Design Therapyリ・デザイン・セラピー』の運営に携わっています。
「憩うまちこうみは、小海町で企業の健康経営に役立てるプログラムを提供することで、町づくりにも企業の役にも立つ、そんなプロジェクトです。小海町が主体となり、さとゆめがお手伝いしています。」
さとゆめがお手伝いしていることは、広報活動やトレーナーなどの人材育成、企業への営業、プロダクトづくり、施設設備…と多岐に渡ります。これらリ・デザイン・セラピーの様々な分野をお手伝いする小松さんの、その頑張れる原動力とはなんでしょうか。
「小海町に企業のお客様が来ていただいた時と、地域の人たちがやる気になって一緒に参加してくれる時が一番嬉しいですね。
さとゆめの仕事は華やかだけど、主役ではないんです。最後までしっかりとサポートして、主役になる地域の人たちやお客様がどれだけ輝くかが大事です。」
アルバイトの時は宮城県塩竈市の浦戸諸島、現在は長野県小海町。他、様々な地域づくりに携わってきた小松さん。
そこで出会った多くの人たちとの関わりが、さらにやりがいを生んでいるのではないかと感じました。
「私たちがやっているプロジェクトについて、地域の人たちが率直にもっとこうしたほうがいいよ、など積極的に意見を言ってくれるんです。そういった、地域の人たちが積極的に町づくりに参加してくれているのが嬉しくて。
私、実はコンサルタントって苦手なんです。なんだか偉そうな感じがして。だから、アルバイトの時から今でも、私の肩書きは『研究員』としています。これは私のポリシーの一つですね。」
地元の人の目線に近くしたい、そんな想いが『研究員』という新しくも身近に感じる肩書きを生んだのでしょう。
町の未来を紡ぐ、今を大切に
「小海町での私の任期は後少し。その任期中に今携わっているプロジェクトがいい状態で進んでいくのを見届けたいです。
今までは一回で完結するような大きなイベントに携わることが多かったのですが、これから先の未来につながる仕事は今回が初めてです。ゴールまでは近くで見届けることができないから、任期が終わるまでにいい形に仕上げるのが目標です。さらに、そこに町の未来が見えればいいなと思います。」
小海町は一番熱量がある町だと思います、と小松さんご自身も熱量たっぷりに話してくれました。
小松さんと小海町は、これからどんな未来を紡いでいくのでしょうか。みなさんも、楽しみに見届けていただけると嬉しいです。
記事/さとゆめ編集部