九州 福岡県の南東部に位置する、うきは市。
もともとは、多くの町村を有する浮羽郡と呼ばれる場所でしたが、度重なる合併を経て2005年に吉井町と浮羽町が合併し、うきは市となりました。
うきは市は、福岡市内の中心部から車で1時間程でありながら、豊かな大自然とうきはならではの魅力がたっぷり!五感全てで感じてください。
訪れる人を魅了して止まない「つづら棚田」が作る景色
自然が作り出した景観の美しさは、うきは市の一番の魅力とも言えます。
必見は、日本棚田百選にも選ばれた「つづら棚田」。約7ヘクタールもの広大な斜面に、約300枚の石で積まれた階段状の棚田が広がります。
毎年9月の中旬頃に見られる、およそ50万本もの彼岸花が棚田に咲き誇る景色は特におすすめ。黄緑色の稲穂が並ぶ棚田に儚げに咲く彼岸花の赤色が加わり、訪れる人の心を揺さぶるような、美しい風景を見せます。
10月頃になると稲穂が作る田園風景も緑色から黄金色に。金色の稲穂が風に揺れ、波打つ棚田…どこか郷愁を感じる景色が広がります。
田植え時期の水田の風景も、水鏡のように空を映し、幻想的。どの時期に訪れても、その美しい棚田の風景は、訪れる人を魅了します。
心と身体を癒す、美肌の湯。うきは市の温泉
福岡県の中心部からアクセスの良いうきは市。実は、多くの温泉がある街としても知られています。
代表的なところでは、市中心部の旧浮羽町地区にある筑後川温泉や、隣接する吉井町の吉井温泉、そして吉井温泉から筑後川を隔てた原鶴温泉があります。
泉質は心地よい肌あたりの優しい単純温泉や硫黄泉で、美肌効果が抜群!女性の方に特におすすめです。日帰り入浴が可能なところもいくつかあるので、湯巡りも楽しめますね。
また、筑後川温泉、吉井温泉、原鶴温泉街の近くを流れる筑後川では、初夏〜初秋にかけて鵜飼いが行われます。温泉旅行と一緒に伝統文化に触れてみましょう。
白壁が語る、歴史ある街並み
豊かな自然と温泉のほか、大切に守り残されてきた歴史的な街並みもまた、うきは市の魅力の一つです。
江戸時代に有馬藩の城下町であった久留米と、日田天領を結ぶ豊後街道の宿場町として栄えた、筑後吉井地区。
江戸中期以降、筑後吉井地区は精蝋、酒造、菜種の製油といった農産物の加工品製造でも栄え、「吉井銀(よしいがね)」と呼ばれる有力商人による金融活動でも繁栄し、大正時代にその最盛期を迎えました。
現在でも、当時を彷彿させる白壁と黒の漆喰塗りを基調とした歴史的な街並みが残り、1996年には国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。
その白壁が連なる街並みをゆったりと散歩すれば、大切に暮らし守られてきた歴史の営みを感じられそう。筑後吉井地区は、うきは市の街歩きにおすすめのスポットです。
四季折々のフルーツと個性豊かなスイーツたち
「水と緑とフルーツの里」とも言われるうきは市を訪れたら、フルーツ狩りもおすすめです。うきは市では、1月上旬〜12月上旬まで、ほぼ1年を通して四季折々のフルーツ狩りが行えます。いつ訪れても美味しいレジャーが楽しめますね。
- いちご狩り:1月上旬~5月上旬
- 桃狩り:7月中旬~8月上旬
- ブルーベリー狩り:7月上旬~8月下旬
- 梨狩り:8月初旬~10月下旬
- ぶどう狩り:8月中旬~9月下旬
- 柿狩り:10月下旬~12月上旬
(期間は天候等により変わることがあります)
また、フルーツ作りが盛んなうきは市は、スイーツの名店が多いことでも知られています。
筑後吉井地区の歴史的な街並みにたたずむケーキカフェ「ミエル」や、地元で愛されるケーキの名店「ル・シュクル」を始め、地元で採れたフルーツを生かした多種多様なスイーツが並びます。観光の一休みに、お土産に、うきは市らしいお菓子はいかがでしょうか?
豊かな自然、美肌の温泉、守られてきた歴史ある街並み、美味しく楽しめるフルーツ狩り、豊富なスイーツ…うきは市には、まだまだご紹介しきれない魅力がたっぷり。遊びにきても、一日だけでは足りない!と感じてしまうような魅力が詰まっています。
体験も味わいも、五感すべてで満喫できる、うきは市。あなたもぜひ、身体中でうきはの魅力を感じてみませんか?
うきは市HP:http://www.city.ukiha.fukuoka.jp/
記事/さとゆめ編集部