福岡県うきは市で米作りを営みながら、うきはの森林セラピーのガイド「癒しの旅先案内人」として活動している米川 更生さん。
癒しの旅先案内人が所属する「癒しの旅先案内人協会」の会長も務めている米川さんは、うきは市ではなく熊本県和水町のご出身です。なぜ、うきは市で暮らし、そしてうきはの自然の魅力を伝える癒しの旅先案内人となったのでしょうか。
理想の田舎暮らしを探してたどり着いたうきは市
「会社勤めをしていた時から、田舎暮らしがしたいと思っていました。
それで、どこかいい場所はないかなと九州のあちこちを探していた時に、新聞でうきは市に良さそうな物件があるのを見かけ、見に行ったのが始まりです。その時に見た物件の一つが、今の住まいになっています。
緑豊かなところだなあと思ったのと、家並みに日本の原風景を思い起こされました。また、初めてつづら棚田を見た時に、これは素晴らしいなと感動しました。かつての人たちが苦労して積み上げ作った棚田の背景を感じたんです。そして、移住を決意しました。」
就職し、最初の勤務地は東京だった米川さん。しかし、忙しなく動き続ける都会の空気が自分に合わないと感じ、故郷のある九州へ転勤を希望しました。
福岡を中心に、長崎、鹿児島など各地を巡りながら過ごし、そして出会ったうきは市での田舎暮らし。理想の暮らしを思い描き、行動に移していたからこそ、充実した”今”を過ごされているのだと感じました。
森林セラピーのガイド「癒しの旅先案内人」として活動する米川さん
癒しの旅先案内人として伝えるうきはの魅力
米川さんが移住して程なく、うきは市は森林セラピー基地として認定。そして、その翌年に癒しの旅先案内人養成講座が開かれました。
「癒しの旅先案内人講座が開かれた時、キャッチフレーズが『うきは市大好きな人どうぞ』というようなものだったんです。それで、参加してみようかなと思いました。
平成21年から癒しの旅先案内人の活動を始めて、今年で10年になります。」
「学生時代から山歩きは好きだった」と語る米川さん。うきは市の自然や景観に魅力を感じ、田舎暮らしを始めた米川さんが癒しの旅先案内人になったのは、自然な流れだったのかもしれませんね。
「うきは市は、市全体が森林セラピー基地です。そこで、うきはの森林セラピーの2つのコース(つづら棚田の散歩道、巨瀬の源流の散歩道)の他に、癒しの旅先案内人協会で独自に企画しているのが、『一日森林セラピー』です。
午前中からお昼ご飯を挟んで午後もセラピーコースを歩く企画です。今年で3年目になる一日森林セラピーは、月一回の開催で、季節にあった四季折々のコースをご用意しています。
以前は、白壁の街並みで有名な吉井地区からスタートして耳納連山の麓まで歩くコースなどを企画していました。」
森林セラピー基地として、10年もの間活動を続けて来たうきは市だからこそ、豊かな自然だけでなく、様々な角度から市全体を楽しむことができそうです。
うきは市の自然の豊かさを様々な形で発信していきたい
うきは市のこれからについて、出身地ではない米川さんだからこその視点がありました。
「うきは市には、豊かな自然だけでなく、吉井地区の白壁通りなど、伝統的な建造物もたくさんあります。僕が住んでいる山手の建物や石垣の景観も、伝統的建造物保存地域に指定されているんですよ。
僕自身は、市の中心部よりも、山間地域を活性化させることが市全体の活性化につながるんじゃないかと感じています。だから、森林セラピーや山手で行ういろんな事業など、うきは市の自然の豊かさを発信していきたいと思っています。」
自然と伝統が息づくうきは市は、多種多様な果物が作られていることでも知られています。
「うきは市では全国の果物が食べられるんじゃないかな」と誇らしげにお話しいただいた米川さん。言葉の節々から、うきは市への愛情を感じます。
「癒しの旅先案内人の活動と別に、『都市と山村交流プロジェクト』というものを立ち上げ、取り組んでいます。名前の通り、都市の人たちと山間の地域の交流を深めていきたいなと考え、始めました。
具体的には、福岡の企業の方にうきは市の土地を利用してそばを作ってもらい、毎年開催している10月の月見会で集まった人たちにふるまったり。また、高齢化で米を作る人が減ってきてしまっている棚田を守るため、都市部の人を受け入れています。最近では、九州大学や九州産業大学などの学生さんたちも来てくれました。」
都市と山村交流プロジェクトでは、山間の土地の利用や伝統の継承の他、『お試しハウス』という田舎暮らしの体験も提供しているのだとか。米川さんご自身が“移住の先輩“だからこそ浮かぶアイディアを形にして始まる新しい取り組み。これからの展望が楽しみです。
うきはの森林セラピーをさらに充実したものへ
うきはの森林セラピーは、うきは市と癒しの旅先案内人協会、さとゆめが協力し、新たな取り組みを開始しました。企業の健康経営の一つとしての森林セラピーの活用を提案しています。
「企業の方々がうきは市で森林セラピーを体験いただくことで、癒され、それを業務改善などに繋げてもらえれば。その想いを元にみんなで協力して取り組んでいます。」
ワークショップを重ね、さらに魅力溢れるうきはの森林セラピーを作っています
「うきは市は、本当に住みやすいんです。」と穏やかに語る米川さんの言葉から伝わるうきは市の魅力が、今回のさとゆめとの取り組みを通して、より多くの人や企業へと伝わっていくことでしょう。
「癒しの旅先案内人の活動は、いわば趣味の一つです。他の案内人の人たちもそうだと思いますが、みんな自分自分が楽しんで活動しています。
癒しの旅先案内人の活動も含め、竹細工や木と遊んだり、自分の趣味を楽しみながら、これからもうきは市で暮らして行きたいと思います。」
米川さんの行動力があったからこそ実現した、理想の田舎暮らし。そして移住したうきは市の自然を愛し、癒しの旅先案内人として伝える活動は、外からも内からもうきは市のことを知っている米川さんにしかできない魅力だと感じました。
さとゆめのサポートと米川さんを始めとした個性豊かな癒しの旅先案内人の方々によって、さらに充実したものへと進化していくうきはの森林セラピーを体験してみませんか?
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記事/さとゆめ編集部