魚をさばけることへの憧れや喜びという共感を掘り起こし、日本中がもっと魚に触れ、味わいたくなる新たな食のムーブメントを切り開くべく始まった、さばけるプロジェクト。
さばけるプロジェクトの3つのアクションのうちの一つが、服部栄養専門学校協力のもと、魚をさばく体験会「海の日本 さばける塾」です。
今回は、さばける塾の『鯵』を使ったレシピをご紹介します。買い物や料理で役立つポイントなど、普段の暮らしですぐに使える、使いたくなることも盛りだくさん!ぜひ試してみてくださいね。
鯵を「知る」
[スズキ目アジ科]
アジは暖かい海を好み、日本全域の浅瀬から深海にいたるまで広く生息しています。根つき型と回遊型に分かれ、前者の方が脂が乗って旨みが強いといわれています。”関アジ”や”岬アジ”など各地のブランドアジもこの根つきのもので、漁法や締め方まで基準があり、味も値段も格別。食用としての種類は、マアジやムロアジ、メアジそしてシマアジが多く流通しています。
旬・産地
「根つき型」(脂がのって旨味も強い)
旬は、6〜8月。
「回遊型」(漁獲量が多い)
旬は、九州:3月頃、駿河湾沖:4月頃、房総沖:5月頃。
身質
生・塩焼き・揚げ物・干物など、様々な調理法に適しています。味の良さが語源の由来とも言われています。
栄養
EPA:動脈硬化を予防する。
DHA:脳細胞の活性化に効果的。
服部栄養専門学校講師の西澤さん曰く、「その他、体に良い栄養素がバランスよく含まれています。」とのこと。味も良くて、栄養もたっぷり。普段の食事で積極的に取り入れたい魚の一つです。
選ぶポイント
体高があり、頭部もやや丸みを帯びているものを選びましょう。(根つき型に多く見られる特徴)
他に、えらが鮮やかで目が澄んでいるもの、腹がはっているもの、などをポイントに選んでみましょう。
※参考:「魚食文化の系譜」雄山閣(2009)「からだにおいしい魚の便利帳」(2011)
さばけるチャンネルでは、鮮度の見分け方を動画でもご紹介しています。ぜひご覧ください。
詳しくは、こちら「鯵の鮮度の見分け方」
【鯵フライレシピ】
■材料[2人分]
鯵 2尾(1尾:120g)
小麦粉 適量
卵 1ヶ
パン粉 適量
揚げ油 適量
<盛り付け>
キャベツ
トマト
レモン
■作り方
1.鯵を三枚におろす
2.1を小麦粉、溶き卵、パン粉の順につける
3.180℃の油でキツネ色になるまで揚げる
4.器に盛り、キャベツ・トマト・レモンを添える
■Point
フライは油の温度が大切!
鯵の三枚おろしは、さばけるチャンネルでご覧ください。
詳しくは、こちら「大名卸し」
こちらもおすすめです「フライ用背開きのさばき方」
【和風タルタルソースレシピ】
■材料[2人分]
ゆで玉子 1ヶ
漬物
・しば漬け 10g
・たくあん 10g
・らっきょ 10g
大葉 5枚
いり胡麻 2g
マヨネーズ 60g
味噌 2g
■作り方
1.ゆで玉子、しば漬け、たくあん、らっきょは荒みじんに切る
2.大葉は5mm角にする
3.いり胡麻は、切り胡麻にする
4.マヨネーズにすべての材料を加え混ぜあわせる
■Point
ペーパータオルを敷いて切り胡麻にすると、散らばらず運びやすいです。
【鯵のつみれ汁レシピ】
■材料[2人分]
鯵 2尾+中落ち
塩 少々
味噌 少々
昆布出汁 適量
長ねぎ(みじん) 3g
生姜(みじん) 3g
出汁 2カップ
味噌 20g
<盛り付け>
浅葱
■作り方
1.鯵の皮をひく
2.鯵、塩、味噌をフードプロセッサーでペースト状にする
昆布出汁を入れながらかたさを調節する
3.ボウルにとり、長ねぎ、生姜を加えて混ぜる
4.温めた出汁の中に3の鯵をボール状に整えながら入れ、ことこと煮る
5.味噌を溶き入れる
6.お椀に貼り、小口切りにした浅葱をとめる
■Point
鯵をペースト状にした後に、野菜(長ねぎ・生姜)を混ぜると水っぽくなりません。
自分で魚をさばけるようになる…それだけで少し大人になったような、かっこいいような、不思議と誇らしい気持ちになります。さばいた魚は、美味しい料理に仕立てて、いただきましょう。
東京と全国44箇所で開催中の「海と日本 さばける塾」では、今回ご紹介の鯵のように、様々な魚を使った料理をさばき方から作り方まで、実際に楽しみながら体験できます。
お近くで開催の際には、ぜひ参加してみてくださいね。きっと、もっともっと魚が好きになりますよ。
さばけるプロジェクトHP:http://sabakeru.uminohi.jp/
さばけるチャンネル:Youtube
記事/さとゆめ編集部