さとゆめが企画から運営までサポートしている山形県河北町のアンテナショップ「かほくらし」がオープン1周年を迎えました。
東急田園都市線「三軒茶屋」駅から徒歩3分、国道246号に面した好立地にあり、1階は河北町特産の食材を中心としたセレクトショップ「雛音(ひなの)」、2階は雛音で販売している食材を使用した料理を提供する四季旬菜酒場「華音(かのん)」です。
地元・三軒茶屋にすっかり溶け込み、リピーターや遠くから訪ねてくれるお客様も増えた「かほくらし」の現在をご紹介します。
リピーターや山形出身のお客様が増加
「河北町の特産品を私たちが生産者の方々に代わって提供しています。河北町であたり前のものが東京ではあたり前ではなく、河北町のおいしいものを知っていただけるというのは、とても素晴らしいことだと思います。東京と河北町の交流を一層深めていきたいですね」と、支配人の髙塚(こうつか)さん。
「かほくらし」によって河北町を知り、どんなところか行ってみたいというお客様からのお声をいただき、今年は河北町を訪ねるツアーを何回か開催する予定だそうです。
ちなみに髙塚さんは河北町の隣に位置する村山市出身で、野菜ソムリエプロの資格を持っており、山形に関わる仕事をするのが夢だったと言います。
「オープンして1年が経ち、定期的に同じ食材を買ってくださるリピーターが増えました。お客様の大半は三軒茶屋周辺に住んでいる方ですが、山形出身の方が故郷の味わいを求めてわざわざ遠くから訪ねてくれることもあります。同郷の方にお会いできると心が和みますし、すごくうれしいです」
お客様と生産者をつなぎ、より多くの方へ
雛音では、出品している河北町の生産者の方々に来てもらって試食販売するなど、お客様と直接やりとりする機会を設けています。生産者はお客様の意見を商品開発に活かすことができ、またお客様は実際につくっている方から様々な話が聞けますので、商品への興味がいちだんと深まります。
雛音の店長・植井(うえい)さんは「雛音はモノを売る単なるショップではなく、お客様、私たち、そして生産者のトライアングルをイメージしています。今後も生産者さんに来ていただく機会を増やしたり地元のイベントに参加するなど、河北町の名産をもっと多くの方に知っていただきたいと思います」と言います。
河北町のおいしさを楽しんでください
雛音の左側にある階段を上がった2階は、シックなつくりの四季旬菜酒場「華音」。最初にご紹介したとおり、雛音で販売している食材を使い、山形のおいしさを提供しています。 店長は、山形料理の修行を積んだ谷本さん。
「山形には独特の食文化があり、東京では味わえないものがたくさんあります。山形の方に懐かしいと感じてもらったり、初めて食べる方にもおいしいと思ってもらえる料理を心がけてます。河北町の生産者が頑張ってつくってくれた素材を使っていますので、華音で食べておいしかったら、雛音でお土産としてお買い求めください」と笑顔を見せます。
華音のマネージャー・齋藤さんに今後について伺いました。「大切にしたいのは、「かほくらし」の存在意義。河北町の生産者に良いものをつくっていただき、お客様の近くにいる私たちが食材のストーリーとおいしさを伝えていくパイプの役割だと思っています。「かほくらし」は河北町の生産者に広まってきましたので、より充実させていきたいですね」
○○県のアンテナショップというのは、東京都内に点在していますが、町が興したものはあまりありません。市町村が展開するアンテナショップのパイオニア的存在といえる「かほくらし」。今後の発展が大いに期待されています。
※営業についてのお知らせ※
緊急事態宣言を受け、2階華音(華音)は当面の間臨時休業とし、お弁当やお惣菜の販売やデリバリー対応をしております。詳細についてはかほくらしFacebookをご確認いただくか、雛音(03-5779-4045)までお問い合わせをおねがいいたします。
記事/さとゆめ編集部