こんにちは。さとゆめ編集部です。
「ふるさとの夢をかたちに」をテーマに、日本全国で地方創生の伴走型コンサルティングをしている株式会社さとゆめ。
今回ご登場いただくのは、さとゆめ創業メンバーの1人、長野支社長の浅原さん。前回のインタビューから1年余りが過ぎ、新たな進展や今後のビジョンなどを伺いました。
■体制の充実により、さらなる発展へ
癒しの森事業に、専従の社員が入社したそうですね。
「長野県信濃町の癒しの森事業は、しなの町Woods-Life Communityという共同体で行っています。お客様の受け入れなどは主に役場の人たちに手伝ってもらっていたのですが、今年から弊社の女性社員が現地に移住。より発展的な伴走型コンサルティングが実現しました。
癒しの森事業には以前から考えていたミッションが3つあり、①旅行業務資格の取得②インバウンド対応③体制の充実です。
旅行業務資格を取得すれば、いまはBtoBで都市部の企業研修が多いのですが、一般の方の旅行としてBtoCの体制も整いますので、彼女に資格を取得してもらう予定です。
インバウンド対応ですが、彼女はとても英語が堪能ですので、旅行業務同様、BtoCとしてインバウンドにも開放できます。
そして体制の充実として、なによりの強みは現地在住ということですね。気候の変化や起こっている事象に毎日接するのですから、これ以上の充実はないと思っています。」
小海町にいる小松さんも活躍していますね。
「弊社のテーマは「ふるさとの夢をかたちに」ですが、社員の夢をかたちにするのも弊社の仕事と考えています。
地域おこし企業人として小海町役場に勤めている小松さんは、小海町の隣の佐久市出身。いつかは佐久市に住みながら、長野県内のコンサルをして恩返ししたいという夢を持っていますので、その夢に近づくために隣の小海町へ派遣しました。モチベーションの高い人に任せたほうが、より良い仕事をしてくれますから。
小松さんは『憩うまちこうみ』という事業のコンサルと、プロデュースをしっかりとやっていますので、事業の幅が年々広がっています。」
■日本人の健康意識を高めていきたい
ドイツへ視察に行かれたそうですが、いかがでしたか。
「ドイツでは「保養」と「観光」を明らかに別のものと捉えています。日本は長期間の観光を保養と考え、いろいろ動き回ったりしますが、ドイツでは保養地で2〜3週間のんびり過ごすというのが文化として根付いており、それはとても素晴らしいことだと思いました。
またドイツ国内には温泉や森林を使った保養地が約300カ所あります。ドイツでは予防医療という考え方が浸透し、50歳以上の方は保養地へ行くのに保険が適用され、結局、それが医療費の削減につながるわけです。
私たちが行っている癒しの森事業や健康経営事業もそれに近い考え方を取り入れており、ドイツの理念を参考にしていきたいですね。」
ドイツ以外の海外視察で感じたことは。
「海外へ行って思うのは自然との共存といいますか、森林と上手に関わっているということです。日本の森林は多様ですし、誇れる森林があるのに生かし切れていないと思います。
また、健康への意識がとても高い。たとえば、オーガニックは海外では常識として取り入れられていますが、日本ではあまり普及していません。もっとオーガニックのことや健康に対して関心を持つべきでしょうね。」
■健康経営の新たな取り組みと可能性
今後はどのような展開を考えていますか。
「今後も長野県をドイツやヨーロッパにあるような保養地にすることには注力していきます。信濃町はBtoCを強化し、小海町は都市部企業の健康経営、池田町のハーバルヘルスツーリズムなど、長野県と都市部をつなぐ活動を行っていきます。
また、自然の中で仕事ができる、法人向けのリモートオフィス「ノマドワークセンター」が信濃町にオープンしました。さらに弊社がコンサルしている同様の施設が、小海町にも完成(2020年4月予定)。都市部の企業が長野県の自然を満喫しながら事業に取り組む、新しいワークスタイルを提案しています。」
新たに挑戦したいことを教えてください。
「いま林野庁が「森林サービス産業」という、私たちの健康経営と同じような取り組みがスタートし、長野県もヘルスツーリズムの聖地にしていこうという動きがあります。国や県とタッグを組めば、私たちの活動の幅がいっそう広がることでしょう。これからの展開にぜひご期待ください。」
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