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日本一美しい漁村の暮らしを世界へ「雄勝町渚泊体験ツアー」

日本一美しい漁村の暮らしを世界へ「雄勝町渚泊体験ツアー」

2017年3月よりスタートした、宮城県石巻市雄勝町の渚泊。

ここ雄勝町では、“日本一美しい漁村”ならではの、心を癒す美しい里山と海辺の景色や、自慢の海産物、本格的な漁業体験など、様々な雄勝町の暮らしの一部を体験できます。

そんな雄勝町の渚泊を、ぜひ海外の方にも楽しんでもらおうと、訪日観光客へ向けての新たな取り組みが始まりました。

それに先立ち、今回は海外の方を対象とした渚泊モニターツアーを開催。タイやカナダなど、様々な国の出身者が集い、思う存分、2泊3日の雄勝町の暮らしを満喫したようです。

雄勝町で渚泊〜海辺の町で遊ぼう、泊まろう〜

「渚泊(なぎさはく)」とは、日本の漁村地域への滞在型旅行のこと。

最近巷でよく耳にするようになってきた「農泊(のうはく)」という言葉はご存知ですか?農林水産省が推進する、農村と漁村での滞在型旅行である農泊。その中でも、漁村地域への農泊を「渚泊」と呼んでいます。

宮城県石巻市雄勝町では、2017年3月より、この渚泊事業をスタート。雄勝町渚泊推進協議会が中心となり、泊まるからこそ味わえる雄勝町の魅力をご紹介しています。

自然も食も楽しいも、初めてがたくさん!雄勝町ならではの”新しい”体験

宮城県の沿岸エリア、ちょうど太平洋へ陸地が延びているところにある、雄勝町。ここには、「硯上山(けんじょうさん)」を始めとした豊かな里山の風景、そして、国指定天然記念物である「八景島(やけいじま)」や「甲島(よろいじま)」など、自然が作り出した多くの美しい景勝地があります。

また、自然だけでなく、豊かな海が育んだ新鮮で美味しい海産物も、雄勝町を語る上では外せません!季節ごとに楽しめる多種多様な海の幸が揃います。

そんな雄勝町の綺麗な景色も美味しいものも、そして受け継がれてきた伝統や漁村の暮らしも、まるごと楽しめる、渚泊。

今回は、雄勝町渚泊推進協議会 代表の阿部 久良さんのご案内の元、日本を訪れた海外の方たちに雄勝町の渚泊を体験していただきました。

実際に地域の人と近い距離でその土地の暮らしに触れることで、ただ旅行に訪れるだけとはひと味もふた味も違う雄勝の町の魅力を感じていただけたようです。

町では漁村らしい景色も見られます

自然や美味しいものはもちろん、参加者の方たちに雄勝町のことをより深く知ってもらうため、震災で甚大な被害を受けた「大川小学校」、そして震災後、地域復興への想いから、築93年の廃校を利用して作られた子どもの複合体験施設「モリウミアス」など、2011年の東日本大震災の記憶が残る場所を訪ねました。

大川小学校

日本人が見るその場所も、海外の方から見ると、また違う想いを抱くのかもしれませんね。そういった異文化を持っているからこそのコミュニケーションも、ツアーを通じて生まれたのではないでしょうか。

宿泊は、古民家を改装した趣ある建物の「追波屋(おっぱや)」に。追波屋のお母さんが作る、雄勝町の食材をふんだんに使用した家庭料理や漁師料理に舌鼓を打ちつつ、地元の漁師さんたちも集まって、みんなで宴会を楽しみました。

言葉は上手に伝わらなくとも、みんなで囲む美味しいご飯があれば、国も文化も関係ない。改めてそんなことを感じるひと時となりました。

追波屋のお母さんと一緒に料理も楽しみました。こんな楽しみ方も渚泊ならでは

今回のツアーの中で、一番盛り上がったのが、漁業体験。雄勝町の特産品の一つである、ウニを収穫しました。

まだまだ寒い3月の東北の海。朝早くから漁船に乗り、海へ。「寒い寒い」と言いつつも、いざ漁で体を動かすと、寒さもどこかに行ってしまったような、童心に帰ったような楽しさ溢れる表情が印象的でした。

地元の漁師さん指導の元、本格的な漁具を使っての漁業体験は、海外ではなかなかできない体験の一つなのかもしれませんね。

他に、旬に応じてホタテやホヤ、カキ、アワビなど様々な漁の体験ができるそう。どの季節に訪れても楽しめます。

さらに、雄勝町を代表する伝統工芸品の一つである、雄勝硯。その硯石を使ったものづくり体験をしました。

絵や文字など、工具を使って思い思いのデザインを石に描いて。作った硯は、職人による仕上げの加工を経て、約1ヶ月後にお届けになります。雄勝町の伝統と自分で作った、という思い出が合わさり、特別なお土産になりそうですね。

職人の手さばきも間近で見学

他に、SNS映えスポットとしても注目の「恋する灯台」や日本三景の「松島」へも訪れ、雄勝町の暮らしや文化、そして美しい自然を余すところなく体験できたツアーとなりました。

雄勝町では、海外のお客様の受け入れは今回が初めてとのこと。今回の体験ツアーを通して、日本の渚泊は、海外の方にとっても魅力的な日本の楽しみ方の一つなのだと感じました。

雄勝町渚泊推進協議会の阿部さんは、今後、体験ツアーのさらなる充実化や民泊施設の拡充、雄勝湾でのSUPやシーカヤックなどのマリンレジャーの体験など、多くの企画を準備中とのこと。雄勝町らしさが溢れる、楽しいことが続々と始まりそうです。待ち遠しいですね。

雄勝町の魅力が国内だけでなく、世界へと広まっていくのが楽しみです。

雄勝町の渚泊について、詳しくはこちら

記事/さとゆめ編集部