さとゆめ

ふるさとの夢と想いを届けるウェブマガジン

海外から、そして日本から。日本の魅力を世界に届ける「さとゆめ 林屋 智子」

海外から、そして日本から。日本の魅力を世界に届ける「さとゆめ 林屋 智子」

こんにちは、さとゆめ編集部です。

「ふるさとの夢をかたちに」をテーマに、日本全国の地域で伴走型コンサルティングをしている株式会社さとゆめ。

今回は、長野県池田町のマレーシアでの事業を始め、日本の地域と海外を繋げるプロジェクトのお手伝いしている、林屋さんにお話をお聞きしました。

さとゆめでの仕事も含め、ずっとマーケティングの仕事に携わってきた林屋さん。現在は、日本の地域のプロモーションのお手伝いで、世界中を飛び回っています。そんな中、海外のマーケティング事情や人、文化を知ることで、改めて日本の良さや課題に気づかされることが多いのだとか。海外で働き始めたきっかけやこれからについてお話をお聞きしました。

日本のものを海外に。マレーシアとの出会い

さとゆめに参加する前は、アパレル会社の宣伝部で新ブランドの立ち上げやマーケティング、CMなどのプロモーション事業に携わっていた林屋さん。2014年に一念発起し、海外で働くことを選びました。

「これからは日本国内だけでなく海外とも、もっともっと繋がっていきたいと思いました。日本のものをどう届けていくか。その想いを胸に、会社を辞めてマレーシアに行きました。」

日系企業の現地の広告代理店に勤め、営業やプロモーション事業に従事。日本食レストランのオープン時のレセプションや日本とマレーシアのテレビ局のタイアップ番組のセットアップ、その後、日本の超有名キャラクターの期間限定カフェの立ち上げなどに携わるなど、幅広く活躍されていました。

そんな中、体調を崩したこともあり、日本に一時帰国することに。次はどうしようか、と考えている時、改めて自分の想いに気がついたのだとか。

「マレーシアで働いていた時、日本の企業から仕事の依頼がくるんですけど、それは日本の企業側がマレーシアの人たちに与えたい情報ばっかりなんです。現地の人たちの事情を知っている私からすると、それやっても届かないよ?という気持ちでした。

やっぱり、日本のいろいろなものを海外に届けたい。日本には、現地の人にまだ知られていない求められる商品がもっともっといいものがあるんです。」

マーケティングって、向こう側にお客さんがいるんです。その人たちが求めているものを提案しないといけません。そう語る、林屋さんのまっすぐな姿勢が、さとゆめのプロジェクトにも活かされています。

「海外と日本を繋ぐ。海外のことを知っている私が、日本の企業や地域にもっとこうしたほうがいいよってサポートできる、と思いました。そう考えている時に、さとゆめと出会いました。嶋田さんと会い、ご縁があって一緒にやりましょうと始めたのが、長野県池田町の海外プロモーションのプロジェクトでした。

私は日本のこともわかるし、どうすれば日本と海外にとって一番いいのか、その間を繋いでいきたい。日本人として、日本の文化を海外の人に届ける。その間を取り持っていきたい。それが私の一番の想いです。」

長野県池田町のマレーシアでのプロモーションでは、人気日本食レストランで池田町の食材を使用したランチコースのプロデュースなどを行う。

マレーシアの伊勢丹ジャパンストアでの日本酒の試飲会。

一つの行動力から繋がった海外での仕事

今では、マレーシアと日本を行ったり来たりのライフスタイルを送る林屋さんですが、子どもの頃は実は海外に興味がなく、英語は大の苦手だったのだとか。

「英語はできませんでしたが、国内、海外問わず旅行が大好きでした。それで、カナダに遊びに行こうと思った時、観光情報をもらうためにカナダ大使館を訪れたら、ワーキングホリデーのチラシが目に止まったんです。

これいいな、と思って抽選に応募。当たったら行こう、ハズレたら行くなってことなんだと思って待っていると、結果はハズレ。今回は縁がなかったんだなあ、と思っていたら、なんと繰上げで当選しました。これは、私はカナダに行ったほうがいいってことだなと。

カナダでは英語が喋れないながらも、いろんな人と繋がることが出来ました。」

海外に興味がなかったながらも、親戚からの海外土産や外貨は身近な存在であったそう。意識していなくても、海外への親しみは子どもの頃から培われていたのかもしれませんね。

現在は、長野県池田町とマレーシアの取り組みだけでなく、群馬県とマレーシア、他にベトナムやカナダの事業など、さとゆめの海外をベースにした様々なプロジェクトに参加されています。

もっと日本のことを伝えていきたい、世界と繋げていきたい

さとゆめのプロジェクトでは、毎回様々な方々と出会えること、触れ合えることが魅力です、と話す林屋さん。日本のことを海外で紹介している中で、改めて感じることがあるのだとか。

「海外に行くことで、まだまだ日本にはいいものがたくさんあるんだ、と気づかされることが多いです。日本のものや人の良さを海外に行けば行くほど再発見できる。

海外の方々が日本のものを食べたり、触れたりした時に、美味しかった、これ好きですと言ってくれて、そして笑顔が見られるのが一番嬉しいですね。自分のことより、日本に対しての興味や関心が高まってくれることが嬉しいです。」

林屋さんは、海外でのプロジェクトの他に、国内の道の駅のプロジェクトにも携わっています。

「これからは、日本に来る人たちにも日本のいいものを伝えていきたいです。日本国内でも、日本と海外を繋いでいけるようなことをしていきたいと思っています。」

日本のものを海外へ、その間を取り持つ存在に。その想いをお話しいただいている時の、まっすぐな眼差しが印象的でした。林屋さんの誠実さ、そして志がさとゆめのプロジェクトには息づいています。グローバル社会の今、さらなる活躍が楽しみです。

記事/さとゆめ編集部