さとゆめ

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京都芸術大学さとゆめプロジェクト(京都芸術大学 芸術教養センター 岡村暢一郎)

京都芸術大学さとゆめプロジェクト(京都芸術大学 芸術教養センター 岡村暢一郎)

新型コロナウイルス感染拡大真っ只中の令和2年4月1日、京都芸術大学は株式会社さとゆめと「地域未来創生プロジェクト」を開始しました。

皆さん初めまして。京都芸術大学の岡村です。

この地域未来創造プロジェクトは、少子化が進む我が国における地方地域のあり方を改めて考えるために立ちあがりました。本年は、第2期「まち・ひと・しごと創生戦略」、すなわち、地方創生の第2ステージのスタート年と位置付けられている年でもあります。この第2期に追加された視点、すなわち、「人材を育て活かす」「誰もが活躍する地域社会」という視点は、まさに、本プロジェクトが目指す「地域人材の育成」という点で合致するものだと思います。はからずしも新型コロナ禍において社会の変容を目の当たりにすることになってしまいましたが、今だからこそ、改めてこのプロジェクトの果たすべき役割を強く感じているところでもあります。

皆さんもご存知のように新型コロナは私たちの生活に大きな変容をもたらしました。新しい生活様式が推奨され、学び方働き方も大きな変化が生じてきています。本学においても前期の全ての授業がオンラインで行われました。通常であれば入学式を行い対面で授業を行うのですが、これまでの当たり前が当たり前とは言えなくなっている、まさにそんな時代を経験しています。

「新型コロナ禍における人材育成のあり方を考えたい」

プレミーティングの際に、さとゆめの嶋田社長から笑顔で問いかけられた時には、正直、大学もオンラインに切り替わったばかりで「さぁどうしよう」という状態だったことは否めません。対面であればまだしも、実際に会ったことない学生とPBL型の授業、しかも、地方創生を考えるなんて、、正直、眠れない日が続きました・・・。

「地域の夢をカタチにする」

とはいえ、地方での生活、地方のあり方について、私たち教員も確たる答えはない。 新型コロナが社会をどう変えていくか、なんて想像がつかない。

でも、面白がって取り組んでいる大人には学生たちも興味を示すはず。

その地域に魅力を感じ、その地域で生活している人、その地域で生活することに魅力を感じることはあるはずだ。

若い学生たちにとって魅力のある現場には未来がある。

だとすれば、キレイごとだけではない、地域の実情を見て行こう。

そんな漠たる想いで初日の授業を迎えました。

まず、私たちが取り組んだのは、嶋田さんがとりくまれた山梨県小菅村でのバーチャルフィールドワーク。Googleのストリートビューを用いて、ここで小菅村の魅力を伝えるスナップを撮るというこの取り組み、

「信号が1つしかない」

「どこで買い物をするのだろう」

単純な気付きから、村人の生活を想像する。すると、徐々に、ものと情報に溢れた現代において一見不便に見える田舎の生活の中にある豊かさ、そして、やはり我々の日常としての都市の利便性、に気付き始めるのです。と同時に、その利便性が都市部固有のものなのかという疑問も。。。

確かに、その土地土地の匂いといったものは実際に五感で感じなければなりません。 しかし、様々なツールを活用することによって、その土地について、ヴァーチャルな体験をすること(その体験に基づいて仮説をたてること)ができることはわかりました。

実は、このヴァーチャルフィールドワークには後日談があります。

嶋田社長に、小菅村の魅力、小菅村でのさとゆめの取り組みをお話いただく機会がありました。その時の学生のヴァーチャル背景が、このヴァーチャルフィールドワークの時にスクリーンショットに残しておいた画像だったのです(もちろん仕込みです)。

ですので、真面目にお話を伺いつつも、「嶋田さん、いつ気づくかな」と学生も教職員もワクワクしていました。

スライドが数枚すぎたころに、「あれ?その背景って小菅村?」となったのです。スライドそっちのけで、学生のヴァーチャル背景の場所当てゲームになってしまいましたが、学生たちの笑顔に溢れ、嶋田社長の小菅村への強い想いを感じる、大切な瞬間となりました。

私たち教員の挑戦はまだ始まったばかり。

是非とも、ご支援のほどよろしくお願いします。

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京都芸術大学で寄附講座開講

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