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馴染みある”乾物”を改めて見直そう!「日本もどせるプロジェクト」

馴染みある”乾物”を改めて見直そう!「日本もどせるプロジェクト」

普段の食卓に並ぶ料理に「乾物」はどのくらい使っていますか?

日本人なら誰でも一度は食べたことがある、切り干し大根や椎茸などの乾物を使った料理。でも、乾物は料理の手間がかかるし、なんだか古臭い…そんなイメージがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は乾物は、慣れれば作り置きレシピに大変身!和食だけでなく、イタリアンやエスニックにも応用がききます。常備しておけば、大活躍間違いなしですよ。

高千穂郷・椎葉山地域が世界農業遺産に

焼畑などの伝統的な農業や林業と、神楽などの伝統芸能や暮らしが世界的に評価され、2015年に世界農業遺産認定を受けた宮崎県北部5町村、高千穂町、日之影町、五ヶ瀬町、諸塚村、椎葉村。伝統農法の中で生み出された乾物や雑穀も一級品、実は知る人ぞ知る乾物や雑穀の王国なんです。

その地で作られた乾物を使って「日本もどせるプロジェクト」が始動しました。

乾物を上手にもどせるようになると、普段の料理がさらに豊かに、そして楽しい時間に。あると便利で心強い乾物。あなたも乾物のある暮らしを始めましょう!

知っておきたい!乾物の3つのポイント

1. 乾燥させることでうまみの凝縮!

水分が飛ぶことで、エネルギーやうまみが凝縮され、食品から生の状態とは違う味の深みが出てきます。一度乾燥させてから水で戻す過程で、食感が本来のものから変化し、よりバラエティ豊かな食が楽しめます。

2. 使わなきゃ損!乾物は栄養たっぷり!

乾物には、天日で乾燥させることで、栄養が増すというメリットもあります。たとえば生の大根と、同じ重さの切り干し大根では、エネルギーは約20倍、食物繊維は約16倍、カルシウムはなんと約22倍という結果も。同様に、鉄分や葉酸など、ビタミン・ミネラル類も大きく増加するという結果も出ています。

3. 常温で長期保存可能!

乾物の利点は何と言っても、常温で長期保存が可能であるということ。水で戻せば量もぐんと増えますが、乾燥した状態であれば、そのサイズは軽くてコンパクト。場所も取らずに多彩な食材を確保しておくことが出来ます。

タイカレーにもよく合います!

こんなときどうする?オススメ乾物の戻し方

・基本は冷水でゆっくりと!

乾物のうまみを引き出すには、冷水でゆっくり時間をかけるのがポイント。最初に全体をサッと水洗いしてから、かぶるくらいの冷水に浸し、冷蔵庫へ。そのまま一晩かけてゆっくりもどすことで、戻し汁はうまみ成分がたっぷりの出汁として活用できます。

・裏技!時短テクニック!

例えば、干し椎茸はラップをして電子レンジで3分加熱した後、ラップをしたまま15分放置する戻し方もありますし、干しきくらげは熱湯に10分ほど浸すことで時間がないときにも簡単にもどせます。食材によってそれぞれ異なる時短テクニックを習得して、あなたももどせるマスターに!

・話題の”乾物ヨーグルト”はいいことずくめ!

ヨーグルトに乾物を一晩漬け込むと、ヨーグルトのホエイに含まれるアミノ酸を乾物が吸収し、素材の味が凝縮され、両方の栄養分を無駄にしないためいいことずくめ。おかずやおつまみに、デザートまで幅広くレシピ本が発売されている注目の戻し方です。

普段の暮らしを丁寧に営むことに改めて注目されている今、ゆっくりと手間暇かけて料理する大切さを感じます。

日本で古くから親しまれてきた乾物。少し手間はかかるけれど、何気なく作るひと皿がいつもより美味しく感じるかも。そんな日本らしい暮らしを始めてみませんか?

世界農業遺産 高千穂郷・椎葉山地域

HP:https://takachihogo-shiibayama-giahs.com/

日本もどせるプロジェクト 2018年9月16日~18日 イベント報告

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記事/さとゆめ編集部